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2017年9月30日 (土)

ミクニスタジアムと磯崎作品

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北九州市に本拠をおくサッカーチームのギラヴァンツ。ことし、そのホームスタジアムが小倉駅近くの海沿いの一等地にオープンした。
せっかく新しいスタジアムができたのに、当のギラヴァンツはことしからカテゴリーをJ3に落としてしまうというていたらくであるが、たぶんすぐにJ2に復帰するだろう。
そして、J1昇格にはスタジアムがネックになっていたのだが、それも解決できたので、近い将来、もっと上も目ざせるだろう。ギラヴァンツにはTOTOと安川電機という強力なスポンサーがついているので、J2・3のチームのなかでは資金的にも余裕がある方だと推測する。
さて、小倉駅から北口を出て、総合展示場方面へ向かう。駅前の歩行者デッキから動く歩道も整備されている。途中から右に折れてインポートマートの建物にいったん入り、そこを出ると磯崎さんの1977年の作品である総合展示場のすぐ横に出る。
側面から高く上方に突き出す柱とそこから吊られたケーブルが特徴的な建物である。そして、道路をはさんだ向かい側には持ち上げられた黄色いキューブ、波打つ屋根をつくりだす赤い壁が特徴的な国際会議場があり、こちらは1990年のやはり磯崎さんの作品だ。
国際会議場のすぐ隣が新装オープンとなったスタジアムであり、ネーミングライツによりミクニ・・・・と呼称される。
スタジアムの定員は約1万5千人、北九州という大都市のわりにはちょっと小さいのかもしれないが、建設費や維持費、駅近くの敷地の確保、昨今の財政状況などを考えると、せいいっぱいの大きさだったのかもしれない。たぶん、日本代表戦はむりだろうが、ACL、天皇杯などいろんな試合・大会のレギュレーションを調査して決められたキャパシティでもあるのだろう。
それまで、郊外の古びた陸上競技場をホームとしていたことを考えると、クラブの関係者としては満足いく結果であったのだろう。
サッカー専用のグラウンドではあるが、適切な養生をほどこせば、屋外での多目的なイベントに使用することもできるだろう。その集客、にぎわい効果も期待して市も建設にGOを下したのだろうとおもう。
グラウンドを四方の観客席が取り囲むスタイルであるが、海沿いのバックスタンド側だけ屋根がない。屋根もなければ高いフェンスもないということで、大きく蹴りあげられたボールは海に落ちることもある。先日、ギラヴァンツのリーグ戦で海ポチャの第一号が出たことがニュースになっていた。
海に落ちたボールはボートで回収するらしい。費用対効果を考えた結果、高いフェンスよりボートでの回収という結論になったそうだ。
ようやく、日本でも全国的にサッカー専用のスタジアムが増え、九州にもこれで鳥栖のベストアメニティ、アビスパ福岡のレベルファイブと三つ目の本格的なサッカースタジアムができたことになる。
ヨーロッパのサッカーシーンと比べて、いちばんうらやましかったのは専用スタジアムの有無であったが、日本もこうして少しづつサッカー大国らしい内容を備えていくのだろう。

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2017年9月25日 (月)

霧島 天テラス

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かつて、霧島に「霧島山上ホテル」があった。泊まったことはないが、霧島でも最上級のホテルであったように記憶する。
その「山上ホテル」がいつのまにか「天テラス」(あまてらす)と名を変えていたので寄ってみた。
建物じたいはそんなに変わっていないようだ。ヨーロッパの山岳ホテルをモチーフにした玄関棟、ロビーとフロント、レストランも調度品が変わったくらいで「山上ホテル」時代と大きな変更はないように思える。
最初の写真はトイレのドア、ノブがクラシカルでいい雰囲気だ。これも山上時代そのままのようだ。
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本館の下側の斜面に新たに貸切の露天風呂が5部屋増設されていた。これが「天テラス」のウリのようである。
客室棟にも上階には客室専用の露天風呂が設けてある。
「天テラス」は温泉施設にかなり投資・改変を加えてオープンしたのだろう。
貸切露天風呂はプールが付いている。木製のブランコも置いてあり、子ども連れに人気のようだ。

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2017年9月20日 (水)

旧伊藤伝右衛門邸

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筑豊の炭鉱王・伊藤伝右衛門氏の大邸宅。
ドラマ「花子とアン」、柳原白蓮ゆかりの居宅として近年ブレイクしたしたところでもある。
旧街道沿いの高い塀に囲まれた広大な敷地は約2300坪あり、博多の赤銅御殿から移築したという立派な門をくぐると、内部には4つの住棟からなる、延べ床面積約300坪の住居棟が中庭をはさんで雁行する。住宅は25の部屋からなり、その他に三つの蔵、いくつかの付属棟があり、敷地の北半分は広大な回遊式庭園となっている。
白蓮は25歳で嫁いできてこの邸宅に10年間住んだそうである。実際は、博多や別府にも別邸があったので、ここに10年間いたわけではないが、その過半は本宅であるここにいたのであろうし、別府や博多には現在、邸宅の痕跡は残っていないようである。
白蓮の部屋は二階にあった。ここに来て数年後に白蓮の好みで増築したものらしい。庭を望む東北角の眺望のいい部屋であり、チューリップの形の襖の引き手や、床の間天井の竹でかたどった三枡の意匠が特徴となっている瀟洒な座敷である。
立方体を斜めから書いたように見える三枡の家紋は、伊藤家の「男紋」であり、女紋は「五七の桐」であるという。その両者は屋敷内のいろんなところで意匠として使用されている。
大正から昭和にかけて建設された和風の旧宅で、同程度の広さのものは、地方の旧家としてはよくあるクラスのものだろう。ただ、この邸宅はその建設当時の意匠と美しい庭がよく保存されているし、白蓮、伝右衛門という伝説の主人公たちの聖地として、多くの見物人を集めている。
庭は平成23年に国指定の名勝になったそうである。

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2017年9月16日 (土)

新湯温泉/キリシマ新燃岳

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キリシマの新燃岳が大噴火したのが2011年、東日本大地震のちょっと前のことだった。あれからすでに6年が経過した。
新燃岳の登山口に位置し、山ふところに抱かれた地に位置するこの新湯温泉は、噴火からしばらくは休業を余儀なくされたことであろう。
その後、新燃の噴火活動は落ち着きをみせているが、えびの高原方面が今度は立ち入り制限になるなど、キリシマ全体の活動はまだ沈静化してはいない。
新燃岳の立ち入り規制区域は縮小されてはいるものの、現在は営業しているのかちょっと不安ではあったが、久しぶりに訪れてみた。
見慣れた佇まいで、新湯温泉は独特の青白い湯をたくわえていた。
下側の狭い駐車場は埋まっていて、観光客や地元の人でにぎわっていた。
休業中に実施されたのだろうか、温泉棟は一部改装されて使いやすくなってもいた。
ここの湯は強烈な硫黄臭をともなう白濁したお湯であり、とくに皮膚病にいいとして高名である。
キリシマは全体的に硫黄臭のする白濁した湯が多いが、ここは特に強力であり、浴場には30分以上滞在しないように注意書きがあるほどだ。

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2017年9月12日 (火)

門司港レトロ

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JRの門司港駅(かつては門司駅)周囲にはたくさんの赤レンガの古い建造物が残っている。それに合わせて新しい建物も意匠的に凝らしてあったりして、それらのあるこの周囲一角を「門司港レトロ」と呼び、北九州の有力な観光地のひとつになっている。
それらの建物の多くは、門司港駅から東側の小さな港湾の入り江を取り囲むように位置していて、海(門司海峡)との接点には跳ね橋がかかっているのでひとまわりすることができるし、とても絵になる景色でもある。
跳ね橋を渡ると、遠くの対岸には下関の街が見えるし、海峡を行きかう船もあってじつにいい景色だ。
跳ね橋を渡ると高級そうなホテルが鎮座している。アルドロッシの設計で1998年の作である。かつては「門司港ホテル」と呼ばれていたが、近年経営が変わり、名称も変わっていた。
食堂など一部は改装されたそうだが、ほとんどの部分は設計当初のまま残っているとのことだった。
最後の写真は出光美術館。東京に本館があるのだが、創業にゆかりのあるこの門司に分館として展示室を構えている。意匠も赤レンガを用いて周景に配慮されている。
写真中ほどのコンクリート造の近代的に見えるビルは旧JR九州本社ビル。もともとは1937年につくられた旧三井物産門司支店とのこと。
コンクリート造6階建てで、当時は九州一の高層ビルだったそうである。
古びているし、写真ではよくわからないが、意匠的にもすばらしいビルであるとおもう。

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2017年9月 7日 (木)

中町の店舗 完成

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都城市中町にある不動産屋さんの店舗をリニューアルした。
これまでのカウンター形式の店舗から、接客を重視したカフェスタイルのテーブルをメインとした形式へ転換。
随所に木製の什器を設え、それまでの白い無機的な空間を有機的かつ機能的な空間となるように考えてみた。
工期はお盆を含んでの夏休みの一週間。工務店としては職人さんの手配などたいへんな仕事であっただろうが、なんとか段取り良く工程どおりにオープンすることができた。
カウンターを廃し、4つのテーブルを配置し、ドリンクバーにもなる大きなテーブルを中央に配し、それに連続する検索コーナーをこれまでの3倍ほどのスペースに拡充した。
同チェーン内では県内でも有数の集客を誇る店舗であり、対面での対応を待つ間の過ごし方を考慮してのことである。
また、狭いながらも一角にキッズコーナーを確保し、子ども連れのお客さんへの便宜もはかっている。
最後の写真はトイレの手洗いカウンター。ガラスのカウンターに青いやはりガラスのボウルをはめ込み、内部から照明で照らしてみた。
うまくいくか不安な部分であったが、家具屋さんの施工精度もよく、予想以上にきれいに仕上がってほっとした。

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2017年9月 4日 (月)

m邸 庭園

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都城市鷹尾にある和風・ 数寄屋住宅。
当事務所の草創期の画期となった実質的なデビュー作といっていもいい。
いまから15年ほど前の仕事であり、「だいぶ庭がくたびれてきた。草も生えるし、なんとかしておきたい」という施主からの相談で久しぶりに訪問してきた。
あいかわらず、建物内外はきれいに保たれているのだが、たしかに庭は一部苔むし、色あせ。かなりくたびれてきた印象はぬぐえない。
工務店、造園屋さんと一緒にリフレッシュに取り組みたい。

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