ミクニスタジアムと磯崎作品
北九州市に本拠をおくサッカーチームのギラヴァンツ。ことし、そのホームスタジアムが小倉駅近くの海沿いの一等地にオープンした。
せっかく新しいスタジアムができたのに、当のギラヴァンツはことしからカテゴリーをJ3に落としてしまうというていたらくであるが、たぶんすぐにJ2に復帰するだろう。
そして、J1昇格にはスタジアムがネックになっていたのだが、それも解決できたので、近い将来、もっと上も目ざせるだろう。ギラヴァンツにはTOTOと安川電機という強力なスポンサーがついているので、J2・3のチームのなかでは資金的にも余裕がある方だと推測する。
さて、小倉駅から北口を出て、総合展示場方面へ向かう。駅前の歩行者デッキから動く歩道も整備されている。途中から右に折れてインポートマートの建物にいったん入り、そこを出ると磯崎さんの1977年の作品である総合展示場のすぐ横に出る。
側面から高く上方に突き出す柱とそこから吊られたケーブルが特徴的な建物である。そして、道路をはさんだ向かい側には持ち上げられた黄色いキューブ、波打つ屋根をつくりだす赤い壁が特徴的な国際会議場があり、こちらは1990年のやはり磯崎さんの作品だ。
国際会議場のすぐ隣が新装オープンとなったスタジアムであり、ネーミングライツによりミクニ・・・・と呼称される。
スタジアムの定員は約1万5千人、北九州という大都市のわりにはちょっと小さいのかもしれないが、建設費や維持費、駅近くの敷地の確保、昨今の財政状況などを考えると、せいいっぱいの大きさだったのかもしれない。たぶん、日本代表戦はむりだろうが、ACL、天皇杯などいろんな試合・大会のレギュレーションを調査して決められたキャパシティでもあるのだろう。
それまで、郊外の古びた陸上競技場をホームとしていたことを考えると、クラブの関係者としては満足いく結果であったのだろう。
サッカー専用のグラウンドではあるが、適切な養生をほどこせば、屋外での多目的なイベントに使用することもできるだろう。その集客、にぎわい効果も期待して市も建設にGOを下したのだろうとおもう。
グラウンドを四方の観客席が取り囲むスタイルであるが、海沿いのバックスタンド側だけ屋根がない。屋根もなければ高いフェンスもないということで、大きく蹴りあげられたボールは海に落ちることもある。先日、ギラヴァンツのリーグ戦で海ポチャの第一号が出たことがニュースになっていた。
海に落ちたボールはボートで回収するらしい。費用対効果を考えた結果、高いフェンスよりボートでの回収という結論になったそうだ。
ようやく、日本でも全国的にサッカー専用のスタジアムが増え、九州にもこれで鳥栖のベストアメニティ、アビスパ福岡のレベルファイブと三つ目の本格的なサッカースタジアムができたことになる。
ヨーロッパのサッカーシーンと比べて、いちばんうらやましかったのは専用スタジアムの有無であったが、日本もこうして少しづつサッカー大国らしい内容を備えていくのだろう。





































































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