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2014年11月27日 (木)

杉コレクション2014(総括)

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11月23日に「杉コレクション2014」が都城市の神柱公園で開催された。
主催は宮崎県木材青壮年連合会。
杉コレクションは2004年からはじまったイベントであり、コンペ型式にて杉の可能性・将来を切り開くという主旨であろう。
これまで、ファニチャーや玩具、環境遊具的な用途の作品が毎回100作以上応募され、入賞作は数点程度、実物を製作するというカタチで展示・表彰されてきた。
毎年この時期に開催され、会場は県内を持ち回ってきたようだ。
杉は宮崎県の特産であり、ここ数年、全国の杉出荷量で日本一の座を有している。日本は森林国であり、日本中杉山だらけであるが、県内には飫肥杉という成長が早く適度に脂分をもつ特性の杉の産地だったり、経済的にコスト競争力を有することがその理由だろうと推測する。
本来、日本は森林国であり豊富な木材資源を持つ。必然のように住宅はじめ多くの建築が木造であるのであれば、木材業界も活況を呈していて当然であろうが、実際はどの山も青息吐息で荒れ放題、その対策を二酸化炭素など環境とからめて論じなければならないほど産業として成り立っていない状態であり、政策的にも無能と言えるだろう。
そんなこんなの状況の中、それに風穴をあけんとするこのイベントの主旨やよしであるとおもう。
2004年からはじまったイベントも2014年を迎え、これでひと区切りということになったようだ。
毎年開催であれば、昨年節目の10回目を迎えたことになる。
そこで、今回はコンペ型式ではなく、これまでの10回のあゆみをふり返り、総括するという内容になった。また、イベントの中心は「木育フェスティバル」に重心を移し、会場に設営された大型のテント内で、子どもたちはじめ一般の人々が簡単な家具(棚など)をつくる木工教室やスギ材でできた玩具・遊具で遊んでもらったりする催しが活況を呈していた。
スギコレの審査委員長は建築家の内藤廣氏であり、スライドを映しながら氏はじめ関係する歴代の審査員数名が、それぞれ作品や会場へのコメントや思い出を披歴するというカタチでイベントは進行した。
これで杉コレクションはいったん区切りとなるのだろうが、10年間、イベントを継続させ、さまざまなすぐれた作品を生み出しつづけ、応募者の奔放なアイデアを実作に具現化してきた主催者には敬意を表したい。また、しばらく充電期間をおいてからの今後の展開が楽しみだ。
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会場内には歴代のいくつかの入賞作が展示してあった。そのなかの一部。
さいしょの写真は延岡のグループによる杉ボールを仕込んだ平台。組み合わせてイスや縁台として使用される。ためしに座ってみると、スギボールの質感・触感が絶妙の肌さわり・刺激感を生む。
二枚目はスギの細く薄い平板を波波に重ね、ハニカム的な形状として強度をもたせた軽量なベンチ。エレガントである。
さいごの写真は「屋台骨」というタイトルの屋台であり、秀逸なネーミングと形状がすばらしい。

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