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2014年10月14日 (火)

水族館革命

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著者:石垣 幸二、宝島社新書、2014年7月 発行
静岡県に「沼津港深海水族館」なる人気のスポットがあるそうで、著者はここの館長である。
おもしろい本だった。肩の力を抜いて一気に読めた。やる気が全てだ。
石垣氏はアカデミズムの人ではない。魚の商売人・それも水族館関係の魚屋さんという世界でも特殊な商売を商っている人だ。
沼津に本拠のある水産会社がこの水族館のスポンサーだという。日本は水族館大国であり、数十の水族館が巨大な水槽と珍しい魚、迫力を競っているが、沼津の水族館は日本でも唯一という「深海」を冠した水族館である。
なぜ「深海」かというと、沼津港の位置する駿河湾は、世界でも有数の深海湾なのであった。海岸から数百メートルも沖に出ると、もう海底は断崖絶壁のように一気に落ち込み、数千メートルという深さに達するらしい。
水族館で商売的にペイするのは難しいだろうが、この水族館はきっちりと利益を出しているそうだ。日本にあまたある水族館のほとんどは公営・公設のものだろうから、莫大な初期投資も可能であったりして、そもそも採算は度外視だったりもする。そんな中で、この施設をきっちりと民間ベースで軌道に乗せているのだからその手腕やよしである。
徹底的にお客さん目線でありながら客に媚びずにプライドをもって他と一線を画し、クオリティを追求する姿勢がえらい。

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