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2012年12月27日 (木)

菊竹清訓巡礼

2012122672492 表紙

2012122672512 オビ

著者:磯達雄、宮沢洋(イラスト)、2012年12月発行 日経BP社、2200円

日経アーキテキテチュア誌の宮沢さんから本が送られてきた。

菊竹さんが亡くなってちょうど1年、きょう、12月26日が命日だ。はやいものだ。時期的には菊竹さんの一周忌に合わせた出版になっているが、この本の企画はもっとはやくから、菊竹さんの存命中からスタートしていたものであり、巡礼旅の途中「黒石ほるぷ子ども館」の取材中に氏の訃報を聞いたと「はじめに」に書いてある。

達者なイラスト(写真よりリアルに建築の印象を伝えている)と正鵠な建築評は過去の「巡礼シリーズ」でなじみのあるとおりであり、このシリーズにわたしは信頼と好感をもっている。

過去の巡礼本から5つがこの本に再録されているそうであるが、他の20の建築については本書が書き下ろしであるという。菊竹氏が建築誌に発表しなかった作品まで本書で取り上げているものもあり、菊竹建築の全貌を知るのに有用であり、年代別の詳細な建築作品リストも付いているので、菊竹ファンならずとも一級の建築資料としても重宝するだろう。

表紙は松江市にある島根県立美術館。磯さんも宮沢さんもこの建築は氏の最高傑作のひとつとして評価が高い。じつは、ここの夕陽が絶品らしい。だから表紙になっているのだろうが、ぜひ見に行きたくなってきた。

表紙には、茜色に染まった島根美術館の夕景が映し出されているが、なぜかその中央部に都城市民会館が白い線描でひかえめに描かれている。ふたりの建築巡礼の旅が、都城市民会館からはじまったことを暗示するイコンとして描かれているのだろうと推測するが、市民会館ファンとしてはとてもうれしい。

宮沢サンタさんありがとうございました。

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