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2012年10月31日 (水)

巨匠たちのパレット 展

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都城市立美術館で開催中の展覧会。

パレット展?とおもっていたら、ほんとにパレット展だった。ピカソ、梅原など世界・日本の画の巨匠たちの商売道具のパレットが並んでいる。ほとんどは絵も並行して並んでいる。

日動画廊という高名なギャラリーがあり、その創始者が創業40周年の記念に取引のある画家たちにパレットの寄贈を依頼したのが由来であるそうだ。

以来、コレクションの充実をはかり、現在は350点を数えるパレットが収蔵されているそうで、この画廊の美術館である「笠間日動美術館」のいちばん人気のコレクションだという。

そのはずで、並んでいるのはただの使い古しのパレットではない。その画家の作風を伝える作品が載せられたパレットである。木製のパレットの中央あるいは全面・一部におもいおもいの作品が描かれている。なかには、立体作品の力作もあり、ひとそれぞれで見ていて飽きない。

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こちらは製造途中のパレット。原木からの切り出し状から完成までの現物が工程ごとに美術館の通路に参考として陳列されていた。写真はほぼカタチが整ったところで、バランスおもりを埋め込んだところ。

こんな木製のパレットなんて使ったことがなく、せいぜい学生時代に絵具箱の兼用のようなプラスチックのパレットくらいしか知らないが、画家がこんなパレットを持っているのは記憶にある。

写真中央の小さな穴に親指を入れるのであるが、絵具がその上部に扇状に各色盛られていく。そうすると、当然、上の方に重心がくるので、画家が長時間パレットを持つのがツライ。そこで、下におもりを入れて疲労度を軽減しようという仕掛けである。

写真ではわからないが、木製の板全体に厚みに変化がつけらていて、左上ほど薄いテーパー状になっているそうだ。これも重心を考慮してのことだろう。ふだん、なにげなく見ているものに、それなりのノウハウが凝縮してできあがっているのであった。

展覧会もよかったが、このパレットの説明もおもしろかった。ちなみに、材質は「朱里桜」だそうである。

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