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2012年3月 9日 (金)

現場2件

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いよいよ現場がはじまった。まずは市内中心街の3階建てのビルのリニューアル。古いRC造の事務所ビルの改修。建築を3月末までにすませ、外構工事等が10日ほどあり、4月半ばに引っ越し予定。

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こちらは郊外の古い民家を改造するプロジェクト。土間に床を貼ったり浴室をユニットバスに改修する小規模な改修で、UBの納期待ちだがこちらも3月末までには終わりそうである。

建築はすでに余っている状況だ。少子高齢化と経済の沈滞は、新築需要を減少させる。成熟した社会は新陳代謝が緩くなっていく。そのなかで、良質なストックとして社会に残された建築物は、こうしてリニューアルされることになる。

ヨーロッパがすでにそういう時代を迎えていて、イギリスでは「建築家を探したければタクシーに乗れ」 と言われていた。仕事のない建築家はタクシーの運転手をしているからだという。そんな冗談話をわたしがこの世界に入った時だから2、30年前に聞いたことがある。

現在の状況は知らないが、そのころと比べてイギリスも経済が活発化した時期があったようなので、建築界も活況を呈していたのかもしれないが、古い伝統的な石造りの建物が並ぶ市街地では、新築は少なく、建築家の仕事もリニューアルが主になる。

日本も、そんな状況に近くなってきたのだろう。もっとも、残すべきりっぱな景観や建物があってのことかは疑わしく、不況で新築よりリニューアルをという選択が日本の実情に近いのかもしれない。それでも、改修される建物はそれなりの価値があるから改修して再利用されるのであるから、いいものをつくっておくにこしたことはない。結局はそれがエコでもある。

そういえば、昨年末から補助的に手がけた案件も、古い倉庫の用途変更物件だったし、この他にも既存のサービス施設をいかしながら改修と増築という案件があり、わが事務所は、ことしはリニューアルの年になりそうだ。新築より手間ひまがかかるのが難点だが、改修して新装なった建物をまえに、建築主とともに喜ぶことができるのは新築とかわらないし、やりがいもおなじである。

それにしても雨が多い。工期が心配になってくる。

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