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2012年3月17日 (土)

美しい本、2つ

2012031563972 「宇宙の本」 著:観山正見、小久保英一郎

2011.12月刊 朝日新聞出版、2000円

著者は国立天文台の台長と准教授である。美しい天体の写真が満載だ。太陽系の惑星、星雲、超新星爆発の残骸、銀河、なぜこんなに美しいのか?疑問が出るほど。

構成もおもしろい(美しい)。国立天文台の10メートル四方平面の写真からはじまる。天文台の敷地にある望遠鏡がすっぽり納まっている。これが宇宙の地図の1ページ目であり、数字だと10の1乗メートルと表示される。次にその写真を中心に100メートル四方に写真が拡大する。つまり、10の2乗である。10の3乗は1000メートル四方なので周囲の建築物までエリアに入ってくる。10の4乗になると三鷹市、調布市など一気にエリアが拡大して、10の7乗では日本列島から東南アジア、シベリアまで視野に入ってくる。乗数のおそろしさだ。ここまでで10000キロメートル四方をエリアとするところにきた。

この調子で乗数が上がっていく、太陽系を飛び越し銀河系も飛び越し、10の27乗まできて最終ページとなる。これで宇宙の果てに到達してしまう。宇宙が誕生して137億年、つまり137億光年が宇宙の果てということになり、これより先には人類の頭脳は到達できていない。

たしか、グーグルの社名の元になったグーゴルという数量の単位が10の100乗だったはずだ。中国にもムリョウタイスウとかなんとかという巨大な数の単位があり、これが0が99個くらいだったか?これらがとてつもない数であることがよくわかる。0が27個で宇宙を突き抜ける大きさになってしまうのであるから、それ以上の数字は理論的にはあるにしても、実態的にはほとんど理解不能の数字であるが、それでもこんな単位を用意している文明には敬意を表したい。

2012031563982 「オーロラ」國分勝也 著、東海大学出版会、2012.2月刊、2000円

これも宇宙に関する美しい本だ。死ぬ前に一度は見てみたいと考えているオーロラの美しい写真がたくさん収録してある。極北の神秘、オーロラは人気があり、常時カメラで追っているサイトもある。自然のいたずらというか太陽の恵みがこんな美しい現象を引き起こしてくれる。

本書は写真だけでなく、オーロラの解説書にもなっていて、なぜオーロラが発生するのかつまびらかにしてくれるので詳細は本書にて。ただし、一昔前の朝ドラで人気を博した「オーロラ テルコ」歌手は当然だが登場しない。

美しいものを見ることは重要だ。もう50歳になった。あと何年生きるかわからないが、たぶん折り返し点はとっくに過ぎているだろう。残り少なくなってきた人生、なるだけ美しいものにたくさん触れるように心がけよう。

ふたつの本はどちらも2000円だ。これで、とても美しい映像と気持ちが手に入る。

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