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2012年3月 4日 (日)

坂元の棚田

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日南市から国道222号線で都城方面へ行くと、山間部にさしかかったっところで道の駅「酒谷」がある。ここから奥に入ったところが坂元の集落であり、棚田の里である。日本の棚田100選に選定されている。

ここの棚田は昭和のはじめにつくられたもので、比較的あたらしいものだ。事業として計画的につくらえたので、一枚当たりの面積も比較的大きい。その人工的かつ幾何学的な形状が選定の理由のひとつでもあるようだ。

これまでにも数回この棚田には訪れているのだが、数年前に棚田を一望にできる展望台が整備され車で行けるようになった。今回はじめてその展望台から棚田のようすを見てきたのが一枚目の写真。扇状に広がる棚田は、かつては共有の茅場であったらしい。全体面積は94ヘクタール、枚数で205枚と掲示板にある。水は棚田の奥に見える山の上方から引いているとのこと。

ひところの棚田ブームで、この地区もにぎわった感があり、ひと坪地主か田主などの募集や田植えや刈り取りがニュースで流され、観光的な整備もされた。ブームの盛衰は知らないが、収穫期も過ぎた現在は、もとの静かな村落にもどっていた。水の豊富な田植え期や黄金色に染まる収穫期が写真の時期としてはいいだろう。

現在、この棚田の耕作数が掲示板に110枚とあるので、約50%強でしかない。ただ、比較的面積も広く、作業の機械化にもある程度対応できるだろうから、耕作は当面続けられるだろう。ただし、農業が維持できる社会環境整備ができればの話であるが。これまでの水田は、農家の絶やすまいとする献身的な努力で維持されてきた面もあるが、これからは経済的にペイしない農業は維持できないだろうから、棚田としての見栄えはよいが、小さくうねうねとした美的な棚田群よりはまだ有利ではある。将来、もしかして、棚田付き住宅地・別荘地ということはなかろうが、それもいいかも。

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