« 設備設計一級建築士証 | トップページ | ヴィラ市民会館 »

2011年3月10日 (木)

本田勝一の戦争論

2011021650742 本多勝一 著

本多さんは反米の人だ。だからではないが、合衆国はかならず合州国と書く。ユナイテッド・ステイツ・・・・の訳としては、氏のいうとおり合州国の方が適切かもしれない。でも、衆とあえて訳した往時の訳者の知恵も捨てがたいとおもう。

氏は反米というより米の覇権・武力志向が許せないのである。正義と称して悪辣な武力侵略行為をワシントンの時代から延々と続けてきていることはアフガニスタン、イラクまで一貫していると説く。唯一失敗したのはベトナムだが、イラクもその気配が出てきている。

ただし、失敗しても詫びないし欺瞞を正当化して開き直るから本田氏は噛みつくのであろう。東京大空襲や広島・長崎のような空前絶後の大殺戮は人類史上でも燦然とかがやくものだろう。そんな国だから、沖縄の基地問題など歯牙にもかけていないはずだ。沖縄やベトナム、イラクがアメリカ国内だったらけしてしないはずのことでも、海外ことにアジアだったらなにをしてもよいのである。

そんな国に庇護してもらっている国も情けない話だが、そんな国に限らず、どこの国だって、いざとなったら平気で裏切り、中国やロシアに加担して恫喝してくるだろうから適度に信用しておくのが一番だ。どこの国だって自国のつごうを最優先してしかるべきである。そんなあたりまえのことに気づかせてくれる。なお、わたしはけしてアメリカ人が嫌いではないし、本多氏もたぶんそうだろう。氏の場合は正義をふりかざして武力を正当化する下等な思想が嫌いなだけである。

本多さんは過激な文章がウリなのかもしれないが、氏はすぐれた文章技術者でもある。日本語の書き方に関しては一家言あり、その厳密な構成は、誤解のない文章を簡潔に記すことを使命とする新聞記者ならではのものがある。作文技術に関する著作もあり、そちらにもおおいに感銘を受けたこともある。それにしても元気な人だとおもう。

|

« 設備設計一級建築士証 | トップページ | ヴィラ市民会館 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。