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2010年12月20日 (月)

大学が未来にわたすもの/シンポジウム

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「法政大学55/58年館の再生を望む会」発足にあたって

私たちは、法政大学市ヶ谷校舎の55年館、58年館を解体して建て直すことに、強い危惧を感じて「法政大学55/58年館の再生を望む会」を発足しました。

 55年館、58年館は、すでに取り壊された53年館に続いて、戦後の日本の復興期に、新たな日本の未来を担う若者の教育の場として、当時、法政大学建築学科教授であった、大江宏によって設計され、建設されました。 前面をガラスとスチールの黒いラインで構成するその清冽なデザインは、戦後日本を代表する現代建築として、様々な評価を受け、1959年には文部大臣賞芸術選奨および日本建築学会作品賞を受賞しています。その姿は、現在でも決して古びることなく、日本国内だけでなく、世界に誇れる学校建築として、外濠の緑豊かな景観の一部を形成しています。

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以上は、会の発足にあたってという文章の書き出しの部分です。法政大学の55年館、58年館というふたつの建物が解体されようとしているようです。設計者は大江宏さん。和風建築で高名な建築家だが、和風はモダニズムにも通じるのでこの建物も清冽で美しい。

しかし、学会賞を受賞した名建築であるのに取り壊しの危機にあるようだ。そこで25日に緊急シンポジウムを開催することになった。

パネラーのひとり上原公子(うえはらひろこ)さんは元国立市長で宮崎県出身の人だ。法政大学のOGとのこと。陣内さんは気鋭の都市研究家であるが、法政大学の教授でもある。もうひとりのパネラーの大江さんは宏氏の子息であり、やはり法政の教授でもある。つまり、親子で教授をつとめていることになる。こんなに優秀な教授陣がそろっているのに、大学側の意思は名建築の解体に向かう。日本大学がカザルスホールを含むお茶の水スクエア(設計:磯崎)を解体しようとしていることも先日知ったばかりだが、既存建築解体、高層ビルに建て替えは、大学にとって、そんなに魅力的な提案なのだろうか。リニューアルよりは、はるかに巨額の金を必要とするだろうが。

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