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2010年12月 4日 (土)

岩切平建築展「建築と民俗学」

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風戸明媚な地、青島の青島観光ホテルにて岩切さんの建築展が開催中です。会期は12月6日まで。

岩切さんは宮崎県在住の建築家であり、建築家などの勉強会「竹の会」を主宰したり、建築図書館を創設するなど、宮崎県の建築界を活性化、あるいはレベルアップをはかるために精力的に活動している。もちろん、建築家として実作を通じての貢献も果たしている。

氏は毎年個人の作品展を開催しており、ここ数年はこのホテルを会場としているようだ。ホテル1階ロビーに併設されている「建築図書館」の手前のスペースが展覧会のスペースとなっているので、興味のある人は気軽に立ち寄ってください。

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上写真左が展示コーナー。右は本を片手に展示の説明をする岩切氏。うしろにある木格子に囲われた一角が建築図書館。

今回の建築展は「建築と民俗学」がテーマであり、建築民俗学に関する考察がメインとなっている。建築家でありながら優れた民俗学者でもある氏にふさわしいテーマであるようだ。今夏、氏は宮崎県の南北約160キロメートルにわたる海岸線に存在する237もの神社を実地に見学し、その軸線を調査したそうで、そうとうな苦行、難行であったという。

建築にとって軸線は重要な問題である。住宅であればもちろん、まず日照が最大の懸案となり、その軸線が最優先に検討されます。他の場合でも、その土地の環境、歴史、風土などを考慮し、建築に付与される精神性、眺望、アプローチのしかたなどを検討してひとつの軸線が導かれることがよくあります。ヒロシマの丹下の作品を持ち出すまでもなく、なにがしかの建築には必ず軸線が存在するといっていいでしょう。

今回、氏が調査・分析したのは神社の軸線であり、一般的には南面することが多いようですが、氏の調査では宮崎県の海岸線に位置する神社においては、6:4の比率で東西軸が多かったとのこと。このことが何を意味するのか。これは実に重要な問題を含んでいるような、さらに建築民俗学へと深度を掘り下げていく重要なヒントとなっている予感がします。今後の展開が楽しみです。

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