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2010年6月30日 (水)

夢と魅惑の全体主義

201006184469

井上章一 著、文芸春秋/文春新書、2006年発行、1300円

タイトルに「夢と魅惑の」とあるし、井上章一氏の著なので風俗を連想する向きもあるだろうが、れっきとした都市・建築史の本である。

ロシア、イタリア、ドイツ、日本、そして満州と中国、戦前のファシズム及び全体主義世界における建築と都市計画の論考としては、第一級の内容だとおもう。

「日本ファシズム」(言葉の定義としては慎重にする必要があるらしいが)は、他国のような壮大な都市計画と威光を示す建築を志向しなかったようだ。ファシスト、テラーニのスペシャルモダンやナチスの壮大な計画を知る建築の徒としてはちょっと残念だが、日本には建築と都市景観に関する考察と、資金がなかっただけ、というのが実情のようだ。

金とアイデアの欠如、なんだ、いまと同じじゃないか。

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