「ポスターを盗んでください+3」
原研哉 著、平凡社刊、2009年
「+3」のない原題のタイトルで以前出版されたもののリメーク版であるそうだ。それに3篇の近作を加え「・・・+3」となった。原さんは著名なデザイナーである。現在は大学で教えてもいる。本書のもとは、十数年前に、ある雑誌に数年間にわたって連載されていたものだ。そのころから文章にも定評があったのだろう。現在進行形の仕事を素材にしながら、デザインの現場から考えたあれこれを洒脱かつ深い文章に仕立ててある。
氏は65才ごろを仕事上の力のピークとして設定しているという。まだ10年以上ある計算になるようだ。まだ仕事らしい仕事をしていないわたしもそう願いたいものだとおもう。といっても、もうあと十数年しかないことになるが、まだ十数年あると気楽に考えるべきか。
「ポスターを盗んでください」とは、氏のデザインしたポスターが盗まれるほどの人気のある出来栄えでありたいという意。
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