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2009年1月10日 (土)

かもめ来るころ/松下竜一

作家・松下竜一(以下センセと書く)氏と夫人・洋子さんの、貧乏だけどほのぼのとした日常を描いた(推定ですが)演劇が全国のあちこちで開催されている(とおもう)。2009年の2月7日には、センセと洋子さんの地元である中津で公演される。

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知る人ぞ知る、庶民派かつ反体制作家であるセンセのファンは、わたしも含めて全国に多数(相対的には少数)いるのだが、地元の中津では多大な利益誘導の源泉である「開発行為」に反対し、裁判までして戦ったセンセの評判はあまりよくない。どころか、過激派のように扱い、忌み嫌っている人もいるそうな。もちろん、中津にもセンセの同志や熱烈な支援者はいるのだが、会場である中津文化会館のキャパを埋めるほどではないはずだ。

そんなわけで(わたしの勝手な推測でしかない)ということでもないが、センセの同志であり無二の親友でもあり、「草の根の会」を長年背負ってきた梶原得三郎さんから公演のチラシが送られてきた。まさか地元での凱旋(?)公演にガラガラというわけにはいかない、せめて奇特な主催者に顔向けできるほどの動員を、できれば満員の観客でにぎにぎしく主役の高橋長英氏と斉藤とも子さんを迎えたい。センセのファンならみなそうおもっているだろう。

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こちらは30年以上も続いた奇跡の反公害ミニコミ誌「草の根通信」の復刻版の案内状。通算380号(月刊)というセンセのライフワ-クでもあり、貴重な表現活動の場であったセンセの全てであり、優れたミニコミ誌かつ文芸誌でもあり、「草の根の会」の拠るベでもあり、中津のうんだ福沢諭吉と並ぶ至宝(センセの家と福沢諭吉の生家はごく近い)といっていいくらいの遺産を、多大な労力と熱意をもって復刻された。

さすがに大ボリュ-ムかつ小部数であるので、定価は全2部(各9巻づつ)とも24万円(全巻で48万円)と破格だが、内容がそれにふさわしい破格なものであることは先に述べた。しかし、こんな売れない本を出版してくれるのはセンセに匹敵する酔狂な出版社しかなく、その「すいれん舎」という東京の出版社のチラシが上の2枚(半分だけ収録した)。

内容もさることながら、値が張るので、全国の図書館がその蔵書先としては優先されるだろう。民主主義のことをたいせつに、真剣に考えているのなら、すすんで購入してくれるはずだが。

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