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2008年9月13日 (土)

ネットいじめの真実

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渡辺 真由子 著、ミネルヴァ書房刊 2008年

正直、読まなければよかった、とおもう。それほど、いまの子どもたちをとりまくケイタイとネット社会のおぞましさがここにある。

プロフ、裏サイトでの悪意ある捏造と書きこみ、出会い系サイト、ケイタイでの呼び出し、押し寄せるメ-ル。メ-ルには5分ル-ルがあり、返信に忙殺される。かつては電話は一家に一台しかなかったので、深夜の呼び出しなどありえなかった。こうして、いまの子どもたちはケイタイとネットに神経をすりへらす。そのすり減らした神経を癒すために自殺サイトへたどり着くのだとしたらやりきれない。おぞましい犯罪やイジメでの自殺、それらの被害者の多くがケイタイやパソコンを保有していたという現実。親はわが子の安全のためにケイタイを与える。しかし、いつのまにかそれが犯罪やイジメの媒介となっている。

本書をよむと、つくづく、わが子にはケイタイは与えないでおこうとおもう。しかし、高校に入学し、ほとんどの子がケイタイを持つようになれば、いつかは持つようになるだろう。いまでも子育ての心配事が絶えぬのに、本書にあるような気苦労をしたくはない。いつから子育てはこんなに気苦労の多いものになったのだろうとおもう。わたしなどはほったらかしで育ったようにおもうが。しかし、これは、ほったらかしに育てられたわたしたち世代への意趣がえしなのかもしれない。モンスタ-ペアレントも給食費の不払いもそんな子育てからうまれたのだろう。そうおもって、適度に子どもと関わりながら、次の世代に期待するしかない。でも、子育ては1度きりだから、適度というものがよくわからないし、上達しないから困る。

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