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2008年8月28日 (木)

イレズミオリンピック

終盤にきて野球とマラソンは残念だったが、ソフトボ-ルと陸上の400mリレ-には感動させてもらった。北京オリンピックの雑感をもうひとつ。

今回のオリンピックで目に付いたのが、イレズミを入れた選手たちの多かったことだ。入墨と書くと、かつて人体に刻まれた罪人の印のようであり、さいきんでは刺青とかタトゥ-と書くことが一般的らしいので、それに習うことにする。

刺青のスポ-ツ選手というとサッカ-のベッカムやアメリカのバスケ選手が思い浮かぶが、今回のオリンピックの選手でも、水泳や陸上などでたくさんの選手が刺青・タトゥ-をしているのをみた。たいていは肩や背中、腕にワンポイント型のものだが、けっこう大きめのものをしている人もいた。女子サッカ-のアメリカ(たしか)のある選手は、両方の腕(7分くらい)にけっこうハデめのものが半そでシャツの下に見えていて、シャツを脱いだところを見ていないのでなんとも言えないが、日本風の腕から胸にかけての刺青に似てなくもなかった。彼女はどこかの島の出身だそうで、アナウンサ-氏はこの刺青はその島の文化であることを付け加えていた。

ただ、彼女の場合を除いて、図柄や色などのデザインとしては、あまりいいものは少なく、色も黒だけの単色であるようだった。ベッカムのものを先ほどネットで見てみたら、彼はマニアらしく、からだのあちこちに刺青をしているが、右肩から腕にかけてのものは、けっこう和風ぽい本格的なもののようだ。さすがベッカムである。もしかして日本の彫氏のものだとしたらお目がたかい。日本は刺青では世界に誇る実績をもつ。都市部に住んでいる人なら、銭湯でちょくちょく見かけるそれらの図案の秀逸さを知っているだろう。江戸時代後期に完成されたそれは、大胆な図案で全身をびっしりと覆い尽くし、彩色で飾られる。明治の新政府は野蛮な習俗として禁止しようとしたらしいが、どこかの国の皇族がその美しさにひかれて、自分にも入れてもらった(?)という逸話がある。

現在の日本では裏社会を象徴するイメ-ジがあり、刺青はけして市民権を得ているとは言えないが、ネットで覗いてみると、けっこうタトゥ-業界は繁盛しているようで、その心理的な垣根はだんだん低くなりつつあるのだろう。ベッカムやオリンピックで見るがごとく、おそらく、海外ではもっと偏見が少ないところが多いはずだ。次回のロンドンではもっと多彩な刺青選手が登場し、競技力とともに、そのデザインを競うようになるかもしれない。

競泳ではスピ-ド社の水着が席巻し、男子でも上半身までカバ-するロングタイプの水着が多かったが、次回のロンドンで、ビキニタイプの水着を着た選手の裸身を和風の精緻で彩色麗しい彫物で覆い尽くした選手が登場したら、世界に衝撃を与え、喝采を浴びるだろう。できれば白い締込みの方が絵になるのに、なんて空想をしてしまうが、だんだんエスカレ-トして、「塀の中のオリンピック」と見間違いそうになったらちょっと怖い。将来、もしかしたらオリンピックの場でそんな光景が見られるかも。いや、そんなことはないだろう。

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