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2008年6月28日 (土)

東京中央郵便局シンポジウム

DOCOMOMO Japan幹事長の兼松さんからの案内です。

『東京中央郵便局を高層化するプレスリリースが25日に行われました。
この庁舎は『重要文化財として検討する価値を有すると認識している』と文化庁の次官が国会の委員会で述べている建築です。
建築家吉田鉄郎の実像と、設計したこの建築について論議するシンポジウムを、6月30日(月)建築学会において開催します。』

東京中央郵便局は、東京駅前に建つ1931年に竣工したモダニズム建築の傑作であり、逓信省の建築家 吉田鉄郎の代表作で、DOCOMOMO100選にも選定されています。東京都心に残る貴重な戦前のこの建物を、建て替えようという動きがいよいよ顕在化してきています。兼松さんは「東京中央郵便局を重要文化財にする会」を組織して、保存運動に取り組んでいます。

赤レンガの東京駅は、戦災で焼失した屋根などを当初の壮麗な姿に復元されることが決まり、また、すでに消失したコンドルの設計によ三菱館も復元されることになりました。このように、東京駅周辺の景観は、首都の玄関にふさわしい歴史と文化を感じさせるものに整えようという動きがすすんでいます。そんなところに、先日この郵便局舎の建て替え案が公表され、それはファサ-ドだけが残され、現在の局舎を低層部として、上部にガラス張りの超高層ビルが乗っかるという内容でした。それを報道したテレビ番組に兼松さんが登場して「こんなことを許してはいけない」という強い憤りを含んだコメントを述べていました。

たしかに、歴史と文化を冒涜しているとしか言いようのない、とても悲しい案にしか見えませんでした。莫大な費用とリスクを負担して、収益性を追求することも一考でしょうが、それよりも、そのまま保存して余った容積率を転売し、リスクなして経済性と両立させることも一案です。制度設計も含めて、文化を考える真摯な検討を期待したいものです。

下がシンポジウムのチラシです。6月30日、18時から建築会館ホ-ルで開催されます(入場料が1500円必要・資料代込み)。わたしは遠方につき行けそうもありませんが、行けそうな方はぜひ足を運んでください。

Yosida

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