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2008年5月23日 (金)

竹の会の建築

宮崎在住の建築家を中心とする勉強会「竹の会」があり、建築家、施工者、造園家、写真家、建築関連業のひとたち総勢20人ほどのゆるやかな組織です。

月に1回例会を開催し、県内外の著名な建築家や多彩な講師を招いてのレクチャ-や、会員相互の作品の発表や見学会などをとおして、各自の建築の意識を高めています。先にこのブログで紹介した高原に「無門庵」というアトリエを構える建築家の岩切平氏が代表をつとめています。

INAXという日本を代表する建材や衛生設備機器のメ-カ-がありますが、その会社の主宰するウエブサイトが「10+1」です。INAXという会社は、建築界を文化的に支援する姿勢の強い企業で、出版やウエブサイトをとおして建築に関するさまざまな情報や広報活動をおこなったり、講演会や展覧会の開催など、多彩な文化事業を展開しています。年に4回発刊される「INAXレポ-ト」も秀逸であり、かつては日本の近代建築家やデザイナ―を特集していましたが、ここ数回はひとつの著作にスポットをあてる形式で建築家や評論家の特集をしていて、無料の情報誌としてたいへん重宝しています。

Toptitle_2  これを押すと別窓でサイトが開きます。

こちらからは、INAXレポ-トのバックナンバ-が見れます

さて、その建築サイト「10+1」も、建築に関する良質な情報を満載したすばらしい内容ですが、その巨大なボリュ―ムのなかに、建築史家の五十嵐太郎さんが管理運営する写真ア-カイブスがあります。もともとは氏がこれまで撮影した内外の建築写真の膨大なストックを整理して公開するためのものであり、月に1回、約100枚程度の写真を順次収録していました。やがて、氏の写真だけでなく、ひろく普遍的な建築に関する画像のデ-タベ-ス化をめざすこととなり、各都市、地域、建築家、あるいは用途・機能などのテ-マに沿って、はばひろい建築写真が多彩な撮影者から提供され収録されています。

現在91タイトルが収録されていますが、その最新号である91号は「宮崎・竹の会の建築」というテ-マでわたしが構成したものです。冒頭に書いた竹の会の建築家8人の12作品と、同会が運営する建築図書館の写真を収録しました。

昨年の7月、都城市民会館に関するシンポジウムで五十嵐さんと面識を得ましたが、その後、氏は立て続けに全国紙や週刊誌に都城市民会館やすぐれた近代建築の保存を訴える記事を発表し、都城市民会館の保存にも大きな影響力を行使してくれたことは周知の通りです。その縁で、メ-ルのやりとりをしているうちに、この「10+1」写真ア-カイブスへの掲載を求められたのでした。

当初、「宮崎県の建築」というテ-マをいただいたので、都城市民会館(1966/菊竹清訓)や日南文化センタ-(1962/丹下健三)、青島青少年自然の家(1974/坂倉準三)などのメジャ-な見栄えのする近代建築を収録しようと準備していました。それを五十嵐さんも期待していたのだろうと考えていましたが、そのうち、気が変わってきて「竹の会」に焦点をあててみたいと考えるようになりました。いわゆる大御所どころの著名建築家の作品だけをボ-ンと投げかえしてみたところで、それが宮崎県の建築といえるのか、むしろ東京の建築ではないのか、それより、宮崎の地域性から建築を考え、実践している竹の会の人たちの建築こそが「宮崎県の建築」によりふさわしいのではないかと考えたのです。急遽、締めきりまぎわのことし2月になって路線変更し、竹の会へ協力を要請することにしました。

さいわい、竹の会と「10+1」サイト側の協力をえて、このたび、ぶじにア-カイブスへの収録がすみ、公開されるはこびとあいなりました。ぜひ、8人の宮崎の建築家の力作を見ていただきたいとおもいます。このなかの3つは都城にある建物です。上に載せたリンクからは「10+1」のトップペ-ジに行きますが、下のリンクからは直接、写真ア-カイブスのペ-ジへ行くことができます。

「宮崎・竹の会の建築」写真ア-カイブス

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