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2008年5月16日 (金)

日経ア-キテクチュア 5/26号

先月(4月)、都城市民会館の件で、建築誌の「日経ア-キテクチュア」の取材を受けましたが、その記事がまとまり、5月26日号の同誌に掲載されるとの連絡が入りました。

日経ア-キテクチュア誌は隔週発刊される雑誌ですので、このような表示がされるわけです。建築誌といえば「新建築」がもっともメジャ-だとおもいがちですが、発行部数ではこちらの方が上をいっているとおもいます。「新建築」はその名のとおり、新しい建築作品を紹介する作品写真集的な雑誌であり、おもに設計事務所が買っています。「日経・・」は新しい建築作品の紹介もありますが、施工、企画、設計、行政、マ-ケティングなど建築界の多岐にわたる情報を網羅し、隔週という利点を活かしてタイムリ-に、あるいは特集を組んでと多彩な紙面展開という雑誌であり、設計者のほか工務店、不動産業など対象が幅広く設定されています。

「新建築」に対抗する雑誌として「建築文化」があり、特集が充実していて、「新建築」にありがちだった義理での作品掲載がなく、広告ペ-ジが少ないのでわたしは愛読していましたが、残念ながら数年前に休刊となりました。「建築知識」は設計事務所にタ-ゲットを絞った雑誌で、設計実務に必要な情報を、毎号特集を組んで紹介し、現在でも健在です。「ニュ-ハウス」的な家を建てたいという読者を対象にした雑誌を除くと、書店に平積みになっている唯一の建築専門誌です。設計事務所、インテリア屋さん、家具屋さんに愛されてたのが「室内」です。作家で名コラムニストであった山本夏彦氏が主宰していた雑誌で、家具を中心に建築まで抱合した幅広くも良質な内容であり、山本氏のコラムと多彩な執筆陣の文章が魅力でもありましたが、山本氏の逝去のあと、こちらも廃刊となりました。「建築ジャ-ナル」という雑誌も健闘しているようです。対象がややつかみにくい雑誌ですが、新建築作品の紹介や建築界の話題を取り上げ、やや行政的な内容に強い気もしますが、巻末の作品集は設計事務所にペ-ジ売っているのか貸しをつくっているのかよくわからない、あまり作品の質にこだわらない姿勢に建築者としてはあまり好感がもてないところもある雑誌ですが、建築と出版のダブル不況の中で、まだ健在なのはそれだけの内容があるからでしょうし、都城市民会館の解体騒動のニュ-スを、もっとも数多く取り上げてくれたのもこの雑誌でした。ここまできたら「カ-サ・ブル-タス」も書いておかないわけにはいかなくなりました。この雑誌は一般の読者を対象にしていて、建築にちょっと関心のある知的かつオシャレな人たちに建築の魅力をもっと伝えようという意図があるようです。その内容のよさで部数を順調に伸ばしていて、もしかしたら、部数ではこの雑誌がすべての建築誌の最上位にあるのかもしれませんが、いかんせん、建築のプロとしてはちょっと物足りない内容ではありますが、それをおぎなってのリ-ズナブルな姿勢に星をあげたいです。

さて、そんな建築雑誌たちのお世話になりながら、わたしは建築の世界にいるわけですが、「日経・・」誌はここ10年ほど購読していませんでした。この雑誌は定期購読制なので、一般の書店では買えません。10年ほど前までの数年間は購読していましたが、やや広く浅く的な多彩な内容についていけないというか、建築をビジネスのひとつのカテゴリ-として扱っているような姿勢に魅力を失い、購読をやめたままになっています。建築界の多彩な情報や知識を得られることに重宝した時期もありましたし、そのことは重要ですが、おなじ労力を使って本を読むのなら、実務的なことより、古今のすぐれた小説や文献から、その強靭かつ自由な精神に触れた方がいいような気がしたからです。

取材に訪れた担当者のMさんからのメ-ルに、「残念ながら現在は「日経・・」誌は購読してないので、できたら送って欲しい」と返信したところ、そのつもりでしたとのことで、ホッとしたところです。そのときの取材を受けた仲間の人数分だけ送ってくれるとのことです。

5/26ということは、もしかしたら、今週中にも送付されてくるかもしれません。楽しみです。都城市民会館と保存をもとめて行なったわたしたちの活動が、どう評価されどんな記事にまとめられたのか、建築界と社会にとって、このことがどんな位置付けがされているのか。送付されたらまたこのブログで紹介しますので、こうご期待。

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