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2008年2月14日 (木)

合併のススメ

沖縄でまた不幸な事件が起こりました。岩国での選挙の前にこの事件が起こっていたらどうなっていたのでしょうか。防衛施設庁の幹部は、真っ先にそのことをおもっただろうと考えました。

このブログは建築を主題としていますので、政治的な発言はオフにするつもりでしたが、実直で引き締まった顔をした井原氏が敗退し、人あたりのよさそうな福田氏が当選しましたので、奥様に虐げられてはいるとはいえ、薩摩隼人の末裔のひとりであることを自認し、酔った勢いで数々の暴言を吐いたことのある当方としては、ここはだまっているわけにはいかないとおもい、ここ数年間暖めていた雄大な構想を披瀝します。ただ、酔った勢いで書いているゆえ、明日の朝には消去しているかもしれませんのであしからず。

さて、岩国から話をはじめます。岩国市庁舎の建設費用に対する国からの補助金がカットされ、それに対する議会と市長の攻防が今回の選挙の原因でした。もともと、争点になっている今回の補助金は、沖縄の米軍基地への過重な負担を軽減するための国策として、沖縄からいくぶんかの基地機能移転への協力に岩国市が応じたことへの見かえりとしての補助金でした。その約束を今回、国が保留したのは、米軍厚木基地の騒音被害を軽減するため、現在厚木基地に所属する航空機の約半分50機ほどを岩国へ移転することを岩国市へ要請し、井原市長がそれに対してNOと意思表示したことへの嫌がらせです。

厚木市民は数度の裁判を起こし、基地があることの迷惑と戦ってきました。そして、一定の判例を勝ちとっています。対して、岩国市民は裁判を起こしたでしょうか。この構図は、物を言う住民にはしぶしぶ従うが、物言わぬ住民には無理難題を押し付けて恥じないこの国の体質を、これでもか、と言わんばかりに示しています。

井原氏は住民投票を実施しました。結果は80%を超える圧倒的な数字でNOでした。井原氏の拒否の判断はまっとうです。それ以外に選択肢はありません。ところが、国はそのことへの対策として、あろうことか、当初、協力者であった岩国市へのイジメに出たのです。この国でイジメがなくならないことの原因がこれではっきりしました。上を見ればそうしているからです。

もうひとつ、この国でサラ金被害者というか、自己破産者が急増していることの原因はなんでしょう。やはり上を見るとそうしているからです。昨年、夕張市が久しぶりに自治体として財政破綻し、夕張市民の困窮ぶりがクロ-ズアップされましたが、国は、夕張市民ひとりあたりの借金をはるかに上回る借金を抱えて平気です。あいもかわらず税金を食い物にする守屋次官や社会保険庁などを温存しています。あまつさえ、国民の健康と生命さえないがしろにする厚生省も健在です。夕張市に財政再建をせまるまえに、800兆円を越す国債を、ほんとうに返す意思と能力があるのか、その処方箋を示してからにせいよ、と酔っぱらいでも考えるでしょう。

さて、本論です。現在、日本国民にとって、国威をいちじるしく損傷せしめていることはなんでしょう。わたしは、沖縄の基地問題と北朝鮮の拉致問題だと考えます。戦後60年経過してもなお解決できていない、このふたつの大問題をすみやかに解決する特効薬があります。日本はアメリカと合併するのです。それでなくても、国内の運営に失敗しそうな日本政府は、国の言うがままにやってきて疲弊の極みにある自治体を、お得意のあめとムチ(無知)で合併させているではないですか。

イラクに侵攻したり、禁酒法を制定したりと、野蛮なところのあるアメリカですが、自由と民主主義、自国民の保護に関しては抜きん出ています。沖縄がもし正式にアメリカの領土だったら、こんなに人権を無視した基地のあり方を許すはずがありません。自国民が意図せずに強制的に他国に拉致され、苦悩にもだえ苦しんでいるのなら、とっくにグリ-ンベレ-を派遣して救出しているでしょう。

沖縄は60年以上まえ、県土を日本軍とアメリカ軍に蹂躪されました。その200年前、薩摩藩にも蹂躪されています。もともとは、れっきとした独立国です。しかし、沖縄県民は、それでも、日本の一員であることを希望し、本土(日本)への復帰運動を起こし、それが果たされたのです。そして、その仕打ちがこれです。

日本の首相は就任すると間髪をいれずにアメリカを訪問します。おそらく、次回の総選挙で小沢氏が首相になってもそうするでしょう。日本とアメリカの関係を考えるとそうせざるを得ません。なぜそうなるのかというと、日本がアメリカに甘えているからです。日本が沖縄に甘えているからです。国防と経済、アメリカに庇護されて抜き差しならない関係にあります。かつて、アメリカを番犬にたとえた政治家がいましたが、そのくらいの根性のすわった政治家は現在見当たりません。おそらく、このままでいくと、日本がアメリカjからの影響力を小さくする方向には行きません。あいかわらず、イラクや中東に軍事的な貢献をせざるえないでしょう。日本の首相は日本の国益を考えるあまり、アメリカの国益に沿った政策を選択します。独立国としてのプライドはないがしろにされるがままです。

そこで、発想の転換です。日本はアメリカ合衆国(本多勝一氏は「合州国」だろうと言っています)のひとつの州になるのです。これで沖縄と北朝鮮拉致問題は解決します。プライドの高いアメリカが、自国民のおかれた不当な状況を許すはずがありません。ついでに、このことにより、アメリカの健全な民主主義と優秀な官僚機構が手に入ります。老後の糧としてコツコツ積み上げた年金は、すみやかに国民の手に取り戻されます。高い手数料を取りながら、稚拙な構造偽装を見ぬけず、汗水たらして得た結晶であるマンションを手放さざる得なかった国民の悲嘆に荷担した特定行政庁と建築確認検査機構の職員に天誅をくだすでしょう。

わたしたち日本国民は代表者である総理大臣を直接には選べません。その総理でさえアメリカのいいなりであるのなら、オバマかクリントンかで、がぜん盛り上がってきたアメリカ大統領を直接選択した方がいいとおもいます。その方がおきらめがつくというものです。中間に介在する国会議員のいい訳にうんざりする必要がなくなり、精神的にはよほどすっきりします。まして、日本にはエネルギ-も食料もありません。アメリカの国益に沿って、食料自給率を半分以下にまで落として平気な日本政府を、わたしは信用したくありません。

もうひとつ、日本がアメリカと合併することによるメリットがあります。英語です。日本人は英語が大好きです。就職のため、進学のため、駅前に留学してまで英語の取得につとめています。合併により、すくなくとも、それ以降に小学校に入学する日本人の全員が英語を取得できます。ただし、このことは日本人が日本語を失うことを意味しません。

そのかわり、国民皆保険はなくなり、今以上のジャンクフ-ド゙の蔓延と治安悪化は避けられません。レイプ事件はアメリカでもとうぜんあります。ただ、アメリカでは基地協定にしばられず、直接、自国法によって裁かれます。

ついでにいうと、現在、その次に日本のかかえる国際的な問題も解決できるとおもいますので披瀝します。まず、対韓国です。竹島はアメリカ領・つまり日本領になるでしょう。次に対中国です。現在、課題となっている海底資源は穏便に分けられます。南京事件、教科書問題もすみやかに解決します。さいごに対ロシアです。現在、日本が主張している北方領土はアメリカ領・日本領になります。もしかしたら、シベリア抑留の英雄は補償され、樺太もかえってくるかもしれません。

どうでしょう。この壮大なプランは。「なにをバカな」とおもったかもしれませんが、国民がそれを望めば、明日にでも実現できます。日本は民主主義の国です。ようは、国民の気持ちしだいです。

これで、わたしは日本人としてのプライドと、老後の将来を手に入れられると考えますが、みなさんはいかがでしょう。

長々と酔人の主張にお付きあいくださいましてありがとうございます。この主張はあくまでも冗談ですので念のため。ただ、この冗談の最期にオチをきちんと用意しています。

沖縄・北朝鮮・官僚・英語、この日本人の抱える難問が合併により解決したあかつきには、とっとと再び独立するのです。わたしは、合併のためには戦いませんが、独立のためには戦う用意があります。

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コメント

お久しぶりです。
毎日、拝見させていただいております。
やっと「カーサ ブルータス」を手に入れましたよ。
「合併のススメ」大変興味深く読ませていただきました。
この様な世情に関するお話、ぜひまた聞かせて下さいね。(^_^)

投稿: 真 | 2008年2月14日 (木) 10時18分

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