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2008年2月11日 (月)

「カ-サ・ブル-タス」3月号

楽しみにしていた「カ-サ・ブル-タス」3月号を入手しました。昨年3月号に引き続き、すぐれたモダニズム建築の危機を特集する第2弾です。前回、見開きで登場した市民会館は、今回も大きく取り上げられ、東国原知事へのインタビュ-も含めて、存続にいたった経緯が詳しく書いてあります。

Scan10007 表紙です

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東国原知事は、存続をたいへん喜んでいるようです。知事という立場上、表立っては反対できませんでした(解体に)とあり、市民に勇気を与えてくれる存在だとも語っています。

わたしとしては、知事の立場という既成概念を覆す、突きぬけた知事像を東氏に期待していましたが、さすがに、そこまでバカではなかったというか、期待以上に優秀な知事であり、この件に関してはあてがはずれましたが、それは、わたしの身勝手にすぎません。

磯隊長を擁する絶滅危惧建築調査隊のマンガが2ペ-ジにわたって収録してあり、そこにも市民会館が大きく登場します。

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都城市民会館は、さいわい南九州大学の申し出により存続が決まりましたが、全国的には、60年代、70年代のモダニズム建築の名作が各地で解体されて消滅しています。どれも、まだ築40年前後という、物理的にはまだじゅうぶん使える建物ばかりです。しかも、日本の建築が世界に伍して語られるようになった時代の傑作ぞろいです。あと10年たてば、間違いなく文化財に指定されるであろう人類史の傑作が、たった40年前後で古くなったということで、いとも簡単に壊されてしまいます。貴重な文化と風景と記憶の喪失であり、そのまちの将来に重大な禍根を残すでしょう。わたしたちは、文化がないと飯が食えない時代に生きています。文化とは不可価値の総称です。安いだけなら海外でいくらでも生産可能です。そんな時代にあって、みすみす、とくに地方にとって貴重な文化遺産をなくしてしまう。「もったいない」と3百回くらい言ってもまだ足りないくらいです。

適切なメンテナンスを施し、改修して朽ち果てるまで大切に使いつづける。これが正しい貧乏人のすることでしょう。どの自治体も莫大な借金をかかえてヒ-ヒ-言っているのに、それでもまだこの状況であり、まして、時代はエコロジ-です。

19393452_img これは同誌2007年3月号の特集のタイトル項。「絶滅建築を救え」特集の第1弾。

せっかく市民会館が全国メディアに載ったのに、この特集の現実を見て、喜び半分ということになってしまいましたが、それに追い打ちをかけたのが岩国の市長選挙の結果です。アンケ-トで圧倒的に米軍基地の強化と市民生活の危険性の上昇にNOを突き付けていた岩国市民が、基地移転に容認派とされる市長を選びました。あのアンケ-トはなんだったのだろうとおもいます。そういえば、市民会館もそれまで約半数で保存と解体が拮抗していたアンケ-ト結果が、とつぜん83%対16%というびっくりする数字にとって代わったことがありました。考えさせられます。ヒンすればドンす、長いものには巻かれろ、嘘も方便、孟母三遷、現実を見ろ、君子争わず、鬼畜米英、非国民、名より実を取れ、名こそ惜しめ、国破れて山河あり、恩をあだで返す、金持ちケンカせず、弱みを見せたが最期、棚からぼた餅、などといろんな言葉が思い浮かびました。

岩国には1回だけ行った事があり、清流・錦川に掛かる、名橋「錦帯橋」に感激しました。たしか、数年前に大修理が終わったばかりであり、その匠の木組と美しい景色をまた見に行きたいとおもっています。あの強烈なア―チの5段重ねは、わたしの子どもたちも喜ぶでしょう。そして、ちょっと足をのばして宮島の対岸にある宮浜温泉の「石亭」に宿泊する、そんなプランが数年前から頭の中ではできあがっているのですが、なかなか。貧にして鈍なわたしです。

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