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2007年12月27日 (木)

山之口の納骨堂

都城市の山之口町に安楽寺というお寺があります。国道269号線沿いにある由緒ある大きなお寺で、ここにコンクリ-ト造のかわった形の納骨堂があり、以前から気になっていました。本願寺形式のりっぱな木造の本堂のとなりに、幾何学的なコンクリ-トのマッスが立っているさまは、なかなかのものです。

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寺の人に話を聞かせてもらいました。設計は九州大学の光吉研究室。図面をみると、1969年6月の日付が入っていましたので、69年か70年の竣工でしょう。36、7年というところでしょうか。

この変わった形は、仏堂にぶらさがっている大きな金属製の灯篭をよく見かけますが、その形をモチ-フにしているそうです。当初は外壁もコンクリ-ト打ち放しだったそうですが、現在は吹付け塗装がしてあります。(斜めになっている下の部分は打ち放しのままです)

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薄暗い通路をまわりながら進むと、トップライトから光が落ちる階段ホ-ルに出ます。周囲には小さな祭壇がびっしりと並んでいます。天井からは大きな天蓋がぶら下がっていて、その内部は赤く塗りこめてありました。

本やネットで調べてみると、設計者は九州大学の故光吉健次氏のようです。検索では「明日の建築と都市」という著作がいっぱい出てきました。九大創立50周年記念館ほか、九州各地にたくさんの建築作品があるようです。なんでも、その当時、このお寺の檀家の子息が光吉研究室に在籍していたとのこと。宗教建築は、伝統的な形が一般的ですが、ときにモニュメンタルな形態のものを見ることがあります。まだ建て替えなどの話はないということですので、このユニ-クな納骨堂をしばらくは見ることができそうです。

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