宮崎県にゆかりのある作家らでつくる現代芸術集団「フラクタス」の合同作品展が開かれている県立美術館県民ギャラリー(宮崎市船塚3丁目)で23日、都城市が解体を決定した後に南九州大を運営する南九州学園が20年間の無償貸与を申し入れ、解体の危機を免れた都城市民会館をテーマにしたギャラリートークがあった。

 トークには、建築評論家で武蔵野美術大教授の長谷川尭さんと建築家の岩切平さんが参加。同会館を設計した建築家の菊竹清訓氏のコンセプトなどを紹介し「モダニズム建築の最高傑作」とたたえた。

 長谷川さんは「日本では建物と建築の区別が浸透していない。(同会館のように)モノの次元を超え、訴えかける何かを感じるのは建築だ」と述べ「これだけの建物は宮崎ではほかにない。作家に対する敬意をもっと払わないといけない」と訴えた。

 トークの合間には、チェリストの土田浩さんとピアニストの松浦宏臣さんがバッハやフォーレの曲を演奏。詰め掛けた約50人はリラックスした様子で2人の解説に聞き入っていた。

 合同作品展では、詩と写真、俳句と絵画といったフラクタスの会員同士が連携して制作した作品など約60点を展示。
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わたしもこのト-クセミナ-は会場で聞いていました。長谷川尭さんの話によると、『神殿か獄舎か』という氏の代表作に菊竹論があり、その冒頭で都城市民会館のことを書いているという。昨日、都城の図書館で検索してみたが、ありませんでした。近く復刻版が出るそうですが、あいにく、ペ-ジ数の関係でこの部分はカットされそうなことも言っていたように記憶します。気長に古書店で探してみましょう。
案内役の岩切さんは、宮崎県内の建築関係者らでつくる勉強会「竹の会」の代表者でもあり、わたしも数ヶ月前、その会員になりました。竹の会は、都城市民会館の保存要望書を市長あてに提出していて、岩切さんには、はやくから会館の保存のため、いろいろ力添えをいただいています。今回の企画も、イベントをうち、マスコミを使って発信しようというものでした。もちろん、10月末に保存が決定する前からの企画であり、このイベントは市民会館の「お葬式」又は「告別式」になるかもしれないというものでした。
そうならなかったことを素直に喜びたいです。