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2007年8月18日 (土)

最近、やたらと多いですね

先日、版画家の黒木周さんのアトリエを訪問したときのこと。

とりとめのない雑談の終盤にきて、「さいきん、やたらとダイワハウスが多いですよね」と氏がコメントしました。わたしもそうおもっていましたが、「なぜでしょうか」との問い掛けには、「営業力でしょうね」としかこたえられませんでした。

わたしの住む南九州の都城では、たしかに、さいきん、やたらとダイワハウスのロゴマ-クの入った工事物件と完成した物件を見ることが多いです。アパ-トが多いが、店舗ビルも負けずに目につきます。

本来、在来工法よりも経済的なのがメリットであるはずのプレハブ住宅(ハウスメ-カ-住宅と言った方がいいのかも)は、価格が安いことがウリなのでしょうが、日本でもっとも貧しい地域のひとつである南九州では、逆に、大手ハウスメ-カ-の住宅は高級な部類に入ります。セキスイ・ミサワ・ナショナル・ダイワ、全ては、セレブとはいかないまでも、一定の自尊心とステ-タスを喚起させるものだろうとおもいます。そんなこんなで、ある程度はハウスメ-カ-の需要があるにしても、庶民の多くは、もっと安い価格帯の在来工法なりロ-カル系のメ-カ-を選択するのですが、ここにきて、非戸建て住宅であるアパ-トや店舗でのダイワの活躍がこの地域できわだっているようにおもいます。

ダイワハウスのテレビコマ-シャルは、ソフトバンクとともにナンセンス系のお笑いものであり、わたしもよく笑わせてもらっていて、好きな部類です。それはさておき、いい建物をつくりたいという共通の立場にわたしはいるわけです。ある調査によりますと、住宅を建てるに際し、大手ハウスメ-カ-を選択した人の理由は、「安心感」が第一だそうで、たしかに、数々の手抜き工事や欠陥住宅が報道やワイドショ-で頻繁に取り上げられており、一生に一度の切実な案件である建物に、なにより安心感が求められることは理解できます。

しかし、安心感だけでいい住宅ができるわけではりあませんし、大手であることの安心感と実際の安全度は違います。なにより、空間の魅力、それが生活に与える重要度、社会とのかかわり、性能ととコスト、あなたとわたしと地球の将来、そんなもろもろを建築設計の現場に持ちこみ、それらを施主と意見交換しながら、楽しみつつ思考し、妥協したり反映させたり、紆余曲折しつつも誠実に取り組んでいくことがわたしの職能であり、将来への道だろうと考えるのでした。

久しぶりに「建築」を考えました。ダイワハウスと黒木さん、ありがとうございます。

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