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2007年5月 3日 (木)

東国原知事を訪問

宮崎県に東国原(そのまんま東)知事が誕生して100日が経過しました。だんだん、「そのまんま」という名称が薄れ、すっかり東国原(ひがしこくばる)知事という呼び方が定着してきた感があります。

就任以来、マスコミへの露出度と宮崎県のピ-ア-ル効果は大きく、先日、所用で愛知県と三重県を旅行したときも、行った先々で「宮崎から来た」と言うと、「そのまんま東の」という興味津々な返事が必ず返ってきました。「がんばってますね」というコメントもたいてい付いてきました。きょうの会談でも160億円という数字を知事が口に出しましたが、東国原知事が就任してからの宮崎県の宣伝経済効果だそうです。実際、お笑いタレントから政界への転進を興味深く伝えるようすや、鳥インフルエンザ発生後、地鶏を持参しての県産品の安全性を訴える真摯なパフォ-マンスは、連日のようにマスコミに取り上げられ、まさに東フィ-バ-でした。

その注目の東国原知事を、昨日宮崎県庁に訪れ面談してきました。目的は都城市民会館と島津邸という都城及び宮崎県の文化に関する、重大な懸案事項となっているふたつの問題についての説明と知事との意見交換です。

この面会は、都城島津を温ねる会(会長:土持吉之さん)と、南九州の文化を守る会(代表:又木啓子さん)の合同での表敬訪問というかたちで実現しました。いまや時の人であり、超多忙な知事のスケジュ-ルを空けさせ、面会を実現させたのは国際的に活躍する芸術家でもある又木さんの功績です。その存続が懸念されている島津邸と市民会館に対する彼女の熱い気持ちが、県庁の職員と知事の後援会、そして知事本人に通じ、なんとか10分間という時間を用意してもらったそうです。

都城市民会館の芸術性を高く評価し、都城島津家とも縁があり、歴史と文化を尊重する又木さんは、どちらも失われることなく、有用に活用されることを願っています。その又木さんが「都城島津を温ねる会」の土持会長に呼びかけ、ふたつの団体が合同で知事を表敬訪問し、知事の出身地である都城に存在する、宮崎県民にとっても貴重な財産である市民会館と島津邸の現状を説明し、あわせて、両者の有効活用策について意見交換をすることができました。

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当所、10分間の予定でしたが、知事は熱心にわたしたちの話しに耳をかたむけてくれ、20分ほど時間をいただきました。市民会館については、さすがに、ここのステ-ジに出演したことのある知事ですので、そのユニ-クな形状や高い建築的価値については承知していましたが、新しい文化ホ-ルが完成してから現在閉館中であること、なぜか長峯市長は壊したがっていること、先日、DOCOMOMOの2006年度の選定建築物に内定したことなどを説明しました。

都城島津邸についても、その敷地内の池で遊んだ記憶があるとのことでしたが、詳細は承知していないということで、先代の岩橋都城市長は、この屋敷を市が購入する約束をし、すでに島津家は約一万点のお宝を市に寄贈しているのにかかわらず、現・長峯市長はそれを履行しようとしていないこと、来年はNHKの大河ドラマで島津家(和泉)の篤姫が取り上げられ、都城島津家もその存在が注目されるはずであること、現都城島津家当主の久厚氏が、たぐい稀な高潔高邁な士であり、郷土と日本の現在に多大な功績のある巨人であることを説明し、このふたつ(市民会館と島津邸)が失われることは、県のみならず、南九州地方にとって重大な文化的・経済的損失になることを訴えました。

わたしたちの話を、ときに質問を入れながら熱心に興味深く、知事は聞いてくれました。いつものように、大きくずり落ちたメガネの奥に笑みと真剣なまなざしを見せ、宮崎県の文化行政のトップとして、重要な認識をもってこの問題に関心を示してくれたように感じます。願わくば、都城市民会館と島津邸を改めて見学し、できれば島津久厚氏にも面会してその人柄にじかに触れてもらえるよう希望する旨を伝えて面談は終了しました。ひじょうに中味のある20分間でした。

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