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2007年4月26日 (木)

DOCOMOMO選内定の報告

DOCOMOMOという国際的なNGO(非政府組織)があります。ケイタイ電話とはまったく関係ありません。すぐれた近代建築の記録・顕彰・保存などの活動をする組織であり、パリに本部があるほか、世界に40以上の支部があり、そのひとつがDOCOMOMO japanです。もともとは日本建築学会内部のワ-キンググル-プとして位置付けられていましたが、2000年9月のブラジリアでのDOCOMOMO総会で正式に日本支部として承認され、2004年からは一般からも会員を募集するかたちで、ひろく活動への参加を呼びかけているようです。

2006年の5月にそのjapanの重鎮である建築家の夏目さんが都城市民会館に視察に訪れました。また、同7月には「都城市民会館を守る会」とJIA(日本建築家協会)九州支部との共催で「都城市民会館シンポジウム」が都城で開催され、そのときは、基調講演にjapanの鈴木代表(東京大学大学院教授)が講師をつとめました。このように、DOCOMOMOは都城市民会館に高い関心と評価を寄せていましたが、このたび、4月14日に開催されたDOCOMOMO japanの総会において、都城市民会館が新10選として選定されることになりました。このリストはこれからデ-タが整備され、DOCOMOMOの世界本部にも登録されることになります。

これまで、DOCOMOMO japanは日本の近代建築の100選を選定しています。さらに、2006年に15選を追加し(世界本部の要請でこのときは体育施設を重視)、さらに先の4月の総会にて2006年度の選定として新たに10選を選定したものです。ただし、正式な発表は日本建築学会の歴史意匠委員会の合意を経て、学会とDOCOMOMOjapanとの合同でなされるため、正式な決定・発表というわけではなく、まだ内定の段階ですが、ことしの夏ごろには正式な発表となりそうです。

これで、九州・沖縄地方では9件目の選定となりました。そのうち、大分と熊本県に一件づつ選定建物がありましたが、鹿児島・宮崎の南九州地域においては初の選定建物となります。

そこで、本日(4/26日)市役所を訪れ、長峯市長と関係各課(経営戦略課と生活文化課)を訪れ、DOCOMOMO選定の報告と、あらためて存続・活用を要望する文書を提出してきました。同行してくれたのはSさんという女性で、このひとは都城市を代表する市民会館ファンであり、神奈川県の東海大学で行われたDOCOMOMOjapanの総会にも足を運び、会館の状況を報告してきました。「守る会」の活動をとおしてわたしもSさんのことを知ったのですが、市民会館にかける情熱・保存に対する「思い」は、タジタジとするほどすごいものがあります。こういう人があと数人いたら会館は絶対に残るだろうとおもいます。

おそらく、建築学会との合意を経て、正式な発表・決定のあかつきには、市民会館に選定のプレ-トを取りつけることになるのでしょうが、市がそれを許可してくれるのでしょうか、あるいは会館がそのときに存在しているのでしょうか。わたしの個人的な最近の観測では、市民会館の解体を含めて、現在の市長の文化的な思想や政策、政治的なスタンスに対して批判的な意見を持つ人が増えつつあるように感じていますが、どうなることでしょうか。

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コメント

内部の情報では市の職員も半数は保存に賛成だということです。なぜ、みんな自分の意見を堂々と主張しないのか不思議です。
市役所というところは、そんなに風通しの悪いところなのでしょうか。市長の意に反することを言うだけで左遷や嫌がらせがあるのでしょうか。
開き直ったお役人さんほど頼もしい人たちはいないとおもっているのですが。

投稿: ブロ長 | 2007年4月27日 (金) 22時25分

いつも記事を拝見しております。市長様、関係各課様には文化遺産に対する見識がおありになるのでしょうか?
こういう建物は次世代に残すべきだと考えております。
行政側のプロセスにも大変疑問を感じます。地元一部若い世代にも疑問の声がある様ですが、これだけ評価のある建物を何とか保存したいと願う私です。先日の生活文化課の対応もさっぱりでした。何とか残さねば! 

投稿: 真(SAKI改め) | 2007年4月27日 (金) 09時17分

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