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2007年3月 8日 (木)

高城町のまちづくりグル-プと「ひな祭り」

宮崎県の南西部に高城町があります。合併により現在は都城市の一部)。ここは小さなまちながら、有力な旧家がいくつかあるところで、そのなかのひとつが後藤家です。「ナンコ」という南九州特有の、焼酎を飲みながらの数あて遊びがあります(2人が対面して手のひらに隠し持った小さな木の棒の数を互いに言い当てるゲ-ム)が、そのなかで5のことを「高城」といいます。(うろ覚えなのでもしかしたら間違えているかもしれません。6だという説もあるようです)なぜ5が高城かというと、後藤さんの「ゴ」と数字の5をかけているわけです。それほど、この地方では知れ渡った旧家でした。

その高名な後藤家の分家のひとつが営んでいた古い商家がありました。かれこれ100年ほど前の建物で、もうずいぶん前に商売はたたんでいたのですが、数少ない明治期の商家であることと、有数の豪商であった後藤家一族のものということで、それなりの経済力を背景とした由緒と特色のある建物です。

この建物が10年くらい前に、前面道路の拡張工事にともない、その身の振り方を決めざる得なくなったことが発端でした。この屋敷の当主は、できればこのまま残したいという意思を持ち、どうすれば明治期の古い建物を残すとことができるかいろいろ模索したそうです。愛知県の明治村にも打診をしたと聞きました。地元・高城の行政や有力者にもいろいろ相談し、そのなかで、四本さんという地元の青年実業家が相談を受け、ひとはだ脱ごうという決心を固めました。後藤本家からも「よろしく頼む」という主旨の要請があったそうです。

これ以上は話が長くなりますので割愛します。詳しくは特定NPO「高城歴史文化のまちづくりフォ-ラム」と「高城 旧後藤商家交流資料館」で検索してください。

こうして、このふるい商家は民間の力により、交流資料館として保存活用されることになりました。これを運営しているNPOがこの建物を所有し、ふだんは歴史資料館として有料(200円)にて公開するほか、季節ごとのイベントを打ち、いまではこの町になくてはならない、魅力あるまちづくりの拠点にまで成長しています。

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写真 左から、後藤本家に伝わるこれぞ旧家のという雛飾り。大正期のものとか。大きさは普通サイズですが、さすがにたいしたものです。 写真中、メインホ-ルの雛飾り。写真 右 資料館の所有する人力車にも雛飾りが。

現在、この資料館で「ひな祭り」イベントが開催されています。2階建て計100坪の建物に、町内から公募した古くなって飾らなくなった雛人形などを、もともとあった貴重な展示物とコラボするように、たくさん展示し飾り付けています。これが口コミでけっこうな人気を集めています。わたしは本日、見学に行ってきたのですが、平日にもかかわらず、ひっきりなしに、たくさんの来場者が訪れていました。リピ-タ-も多いとのことです。

4月8日までこの「商家のひなまつり」は開催されます。入場料200円。また、4月8日には「さくら・宵がたり」と称して、桜にまつわる物語の朗読とピアノ演奏のイベントが行われます。こちらは参加料800円(菓子つき)です。

生命の新しい息吹を感じる春ですが、温故知新の精神も春にはよく似合うとおもいます。

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