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2007年2月18日 (日)

都城市民会館の存廃に関する公開質問状

 先日、都城市民会館に関する市民アンケ-トの結果が発表されました。それによると、解体が83%、保存が13%、回答率45%という数字になっています。

 アンケ-トは設問のし方や添付資料の内容で、結果は誘導され得ます。都城市は会館の解体を望んでおり、はじめに解体ありきです。そんな市がアンケ-トを取るのですから、公平・中立なものにはならないと考えていましたが、さすがに、この数字は唖然とするものでした。市が解体を希望してからこれまで、約2年間のあいだの「維持費がかかる、雨が洩るけど金がない作戦」は成功したようです。

 2003年に市はふれあいアンケ-トで市民会館の今後について、やはり、アンケ-トを取ったことがあります。そのときは保存が52%という結果でした。この時点では、市は会館の解体を意図していません。純粋に中立な立場でした。

 市はアンケ-トはあくまで参考に過ぎず、これで判断を決定するものではないという立場を取っていますが、 これは逃げ口上にすぎません。もし、保存が過半数を占めたときの為に予防線を張っているわけです。

 「都城市民会館存続問題懇話会」という会合が、2005年に数ヶ月かけて開催されましたが、そのときの懇話会の結論というか着地点的な総意は「用途を変更して保存」でした。しかし、市がまとめた「報告書」は速やかな解体でした。このことについて、市(生活文化課)は、「懇話会は結論を出すためものではなく、あくまでも参考意見にすぎない」という立場をとっています。

 ようするに、参考として、ということにしておけば、あとはなんとでも、好きなように・つごうのいいように解釈できるのです。これは、どこにでもある、一般的な常套手段でありますので、批判するには値しませんが、バカヤロウ!と一言くらい悪態をつくことは許されるでしょう。

 今回のアンケ-トは解体とでました。3年前の民意は保存がわずかに優勢でした。その時点の民意を尊重せずに、なぜ、今回わざわざ改めてアンケ-トをとる必要があったのか、明快な説明はありませんが、ようするに壊したくてたまらないのです。はやく壊して更地にし、数年後にビッグなプロジェクトを立ち上げるためのステップにしたいのです。建設・解体業者などはこれを大歓迎します。プロジェクトを成功に導いたお役人さんは出世間違いナシです。利益誘導に敏感な議員が反対するわけがありません。日本では、首長の有力な後援者は、昔から建設業と相場が決まっています。有能な市長は、国政なり知事なり、まだまだ上をめざさなければなりません。選挙は水もの、金はいくらあってもいい。そんなこんなで、日本中が夕張シンドロ-ムなのですから~♪斬り。残念。

 と、ギタ-を抱いて唸っていたら、「都城市民会館を守る会」という組織が、このアンケ-トと市民会館の今後について「公開質問状」を出したというニュ-スです。

 アンケ-ト結果をみて自暴自棄になったわたしは、「優秀な市長にすり寄ってゴマをすり、長いものには巻かれていいじゃん、そのかわり、自分の利益はしっかり確保して、持ちつ持たれつ、「しがらみ」どっぷり、関係者だけの利益を守る会」を立ち上げようとしていましたが、世の中には、地域の将来を真摯に考え、金にビンタを張られない、正義の追求を標榜する人たちがまだいたようです。しかし、これは最後の悪あがきでしょう。どうあがいてもムダです。市が壊そうと決めたものを、いくら国宝級の文化財とはいえ、一般市民に覆せますか。世の中、そんなに甘くはありません。いいかげんにあきらめなさい。そんな多数の声にめげずに、あきらめずに夢を追いかけた人たちだけが人類の歴史をつくってきました。

 先述の「優秀な市長に・・・利益を守る会」を、来月あたり立ち上げようとおもっていますが、会費は年間500万円です。表向きは先着100人限定ですが、内緒でたくさん受け付けます。利益の半分はわたしの懐に、その半分は政敵をやっつけるために、その残りは都城島津邸を買い取るために使います。したがって、配当はありません。かろうじて元本は保証される予定ですので、ふるって応募してください。これで敬愛する優秀な市長と、島津発祥の地である都城市の、貴重な歴史資産である都城島津邸の温存に役立ちます。

※「都城市民会館を守る会」が市に提出した公開質問状です。

                                                                                       平成19年2月16日

都城市長 長峯 誠 殿

        都城市民会館の存廃に関する公開質問状

                                                                               都城市民会館を守る会

  昨年より行われた都城市民会館の存廃に関する意見交換会、また、4, 000人を日標の市民アンケートの実施等、都城市として広く市民に意見を求める機会を持たれたことに感謝申し上げます。

 アンケートの結果は「8割が解体」と大きく報道され、「守る会」にとつては、残念な結果ではありました。しかし、それぞれの企画やその内容には、多くの内容不備や説明不足があつたものと認識しております。

 そこで、「都城市民会館を守る会」として、以下の事項について「公開質問状」という形で回答を求めたいと思いますので、ご回答よろしくお願い致します。

<質問事項1> 市民アンケートの回答が二者択一であった理由はなぜか

 以前実施されたアンケートには「改修」という選択肢もあった。また、選択肢の説明には意見交換会で出された様々な意見等が反映されていない。さらに、維持管理費の記載はあったが、解体費用については何の記載もなく、解体後の跡地利用についても触れられていない。

  ※アンケートを発送した日付で見ると、意見交換会の総括前に内容が作られていたものと推測される内容であるこうした、内容不備・説明不足である二者択一のアンケート結果をそのまま都城市民の「民意」とするには無理があるのではないか。

<質問事項2> 建築学会等の建築専門家団体等からの「存続要望書」に対してどう    答えるか

 すでにご存じのことと思うが、メタボリズム建築の中でも特に価値観の高い建築物として、現在もなお見学者があり、各種専門誌にも紹介される都城市民会館である。こうした歴史的・学問的価値の高い建築に対する専門家等の保存要望に対して、部城市としてどのような説明をされるのか。

<質問事項3> 都城市民会館の再生案は検討されるのか

 「中間報告書」に記載されているように、前回のアンケートにもあり、この朝の「守る会」の活動の中で提案した様々な「再生案」はご存じのことと思われるが、それぞれについて現在まで都城市として検討された形跡がない.今後も市民からの「再生案」については一切取り上げないのか、或いは「再生案の公募」等を検討されるのか。

<質問事項4> 都城市民会館に関する今後のスケジュールはどうなっているか

 現在閉館中であるが、今後の取り扱いはどのようになるのか.存続に向けて、「再生案」や民間等への売却・委譲などの検討があるのか。また、解体に向けて一気に進めるのか、当分そのままにしておくのか。今後のスケジュールの公開をお願いしたい。

 以上4点について、ご回答をお願いするものです。なお、回答につきよしては、広報・マスコミ等に掲載下さることをお願い致します。また、この「公開質問状」については、マスコミ関係者にも同様のものを配布しましたことを申し添えます。

   都城市民会館を守る会 代表 三田 八正

この質問状のPDFデ-タを収録します。

「守る会からの公開質問状.PDF」をダウンロード

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