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2006年11月15日 (水)

スペインにいる又木さんという芸術家のこと

先日、源さんという彫刻家の文書を紹介しました。もうひとり、海外で活躍する都城出身の芸術家を紹介したいと思います。又木さんという女性のア-チストで、絵画から出発したようですが、最近では立体作品やランドスケ-プの分野にもその範囲をひろげています。ダイナミックでエネルギッシュな素敵なひとです。

この人には、10月に開催された「mch40」展覧会でもお世話になりました。また、都城市民会館の保存にもたいへん積極的なひとで、もちまえのパワ-で周囲を煽りたててくれる頼もしい存在です。

又木さんがスペインのクエンカというまちに造った近作を紹介します。

Plaza_map1_1  Amaterasu Km0 Mitemite O_mas Peana

「プラザTAIYO」という立体造形作品群です。太陽広場ということのようです。

さいごに、「mch40」展覧会によせてくださったメッセ-ジを載せておきます。歴史と文化のありかたを論じた文章です。いい芸術家は、みないい文章を書きます。思考・思想が鍛錬されているからでしょう。

 『“残す”行為は 歴史を生みだし 文化を語る源になる』

 私は 世界遺産の街に 住んでいる。

 その街並の中でも、最も古い地区に 住んでいる。

 私の住家の むきだし梁は 虫食い肌をしているが 中はもちろん堅く しっかり家を 支えている。ノガリーナという 昔からの虫食い予防剤と蝋を塗ると なんともいい渋い色と 上品な光沢に仕上がっている。壁は それぞれが角度を持ち 真っ直ぐな壁は 見つけにくい。それは 長年 職人の石膏塗りにおいて出来た角度の壁だ。10cmほどの厚みの木のドアは 7つものちょうつがいに支えられ 開け閉めしている。窓は 無論 同じ大きさのものが2つとない。 

こんな家に住んでいると 楽しい空間を毎日感じていられる。 14世紀の面影と 21世紀の現在が 空気とともに 一緒になって調和している。

Plaza TAIYO〔太陽広場〕は 先週 完成したばかりで 新市街に存在する。この夏 40度の暑さの中 制作した広場だ。 今から どんどん 伸びていく 新市街の公園の中心にあり、太陽をいっぱい浴びている。この円錐オブジェの影〔AMATERASUと称す〕が 広場いっぱいに 時を きざみ 日時計広場とも呼ばれている。

古いものを残しつつ 新しいものを作る。ヨーロッパの都市計画は 古いものと新しいものが見事に 共存できている。 古いものを改善して新しい息をかけ より未来的な使い方をすることも多い。トテモ 素敵な 空間が 生まれたりする。

日本はいいものを随分と無くした、、と よく聴く言葉だ。もっともっと無くしたら 一体何が残るのだろう..

“残す” 行為は 歴史を生み出し、文化を 語る源になるだろうと 私は 確信するのだが、、、、、。

 

26 SEP2006      スペインにて 又木啓子

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